7月の米雇用統計発表

日本時間 8月5日 PM9:30に7月の米雇用統計が発表されました

景気動向が反映される非農業部門就業者数は前月比+25.5万人、市場予想+18万人を大きく上回りました　前月の発表数値も今回さらに上方修正され、アメリカ経済の先行き不安の懸念が後退、年内利上げの可能性が高まり金利を生まない金が売られ 安全資産として買われていた金を手放す動きとなり NY金は大幅下落、急落しました　結果、金は1トロイオンスあたり1330ドル半ばで引けています　前月からの流れでアメリカの雇用状況の改善、アメリカ経済の堅調ぶりが示されました　NY白金も同様、金の急落に追随 良好な雇用統計の数値からユーロ/ドル相場でドル高が進み1140ドル近辺で引けています　12月に追加利上げが実行されるとの見方が優勢のようです

一方、NY証券取引所に上場している世界最大規模の金ETF（SPDRゴールド・シェア）の現物保有量は8月5日現在で前日比7.13トン増加の980.3トン、2営業日連続の増加　2015年12月末と比較し336.7トンの増加

昨日の日経新聞にも掲載されていますが NY市場では原油の需給緩和の観測を背景に買い越し幅が縮小し、物色対象が金・白金などの貴金属に移っているようです　世界経済の先行き不安やマイナス金利の拡大で先高観が根強いとの理由から

今後の米雇用統計の結果次第とはいえ、遅かれ早かれ追加利上げは実行されます　金利を生まない金は このまま売られていくのでしょうか　欧州や日本経済、中東問題など 様々な事案が依然改善されていない状況下で、安全資産とされる金の需要がなくなるとは到底考えられませんが

雇用統計は雇用情勢を示し景気関連の経済指数を表しますので現在の経済状況が把握できます　ですから世界経済の中心であるアメリカの雇用統計は全世界で注目され、それにより株価や為替、貴金属市場などに大きな影響を与えます　米雇用統計は アメリカ労働省が毎月発表しています

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